オークス一本にかける素質馬

　来週はクラシック第一弾の桜花賞が行われる。翌週には皐月賞もあり、いよいよ皆が待ちに待ったクラシック本番である。

　なかでも牝馬は桜花賞、牡馬はダービーを最大目標とする場合が多いが、個人的に注目しているスイートサルサは、桜花賞を回避してオークスを目標にすることを早々と決定した。

　菊川師はその理由について「賞金的に確実に出走できる保証がなかったし、かといってクイーンＣの後にトライアルを使うと本番まで余裕のないローテーションになるからね。デュランダル産駒だけど、一昨年にエリンコートがオークスを勝っているように距離もこなせるから、それなら最初からオークス一本で行くことにしました。オーナーも快く快諾していただきましたし、能力が高いのはここまでのレースで分かっているからね」と説明してくれた。

　始動は東京開幕週のフローラＳ。新コンビにベテラン蛯名を迎えることになっている。まだまだ絶対的な存在がいない牝馬路線。十分に主役を張れる器だけに、まずはトライアルの走りに注目したい。

（美浦厩舎班・武山修司）

2013年03月28日