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中山GJでの隠れたファインプレー

 今年の中山グランドジャンプで肝を冷やすシーンがあった。それは直線の最後に置かれた障害付近での出来事。事と場合によっては大惨事になりかねないところを、一瞬の判断で回避した人たちがいた。

 スタートしてからの第1障害でゴールデンガッツが落馬。これが事の発端だった。カラ馬は当初、レースの集団とは関係ないとこを周回して、邪魔をすることはなかった。しかし、レースが終盤に差し掛かったところで、最終障害の前で立ち止まってしまった。馬群の先頭は向正面まで来ており、このままではパニック必至。大丈夫か!と思った時に、ダッシュでそこに駆けつけたのが、赤と白のユニホームを着用した馬場誘導員と職員だ。

 なかなか動かないゴールデンガッツ。馬群が勝負どころを過ぎようとしているところでも、まだ最終障害の前で立ち止まったままだ。「危ない」と記者も思わず叫びそうになったところで、ようやく動き出して、馬場の外側に移動。見ているこちらも冷や汗が出るシーンだった。

 競馬を円滑に開催するためには、表に出ない裏方があってこそだと、改めて思った出来事だった。迫りくる馬群を目の前にした時、記者はあのような冷静な対応ができたか。脚がすくんで動けない状態に陥ったかもしれない。

 レース後に問題の最終障害があった付近で、中山グランドJの表彰式が行われた。何事もなく取材できたことに感謝したい。

(関東デイリー・小林正明)

2013年04月16日