クレイジー好きなＣ・デムーロ

　大阪から栗東トレセンのある滋賀県草津市まで車を走らせること９０分。勝ち祝いのあと、助手席にＣ・デムーロを乗せてマンツーマンで会話する機会に恵まれた。通訳を介さないで難しい会話ができるほど英会話が達者なわけではない。それでも、車内をシーンとさせるのは嫌なので、お粗末な英語で会話を続けた。トレセンの会話とは違った一面も見ることができたので、ここでちょっと紹介したいと思う。

　さすがイタリア人というべきか。Ｃ・デムーロはサッカーが大好きだ。「セリエＡのＡＣミランのサポーター。今年はバロテッリが入って強くなった。うまいけど、アイツはクレイジーだよ」。フィールドを離れてもお騒がせなイタリア代表のＦＷに苦笑いしていた。

　日本人プレーヤーについても聞いてみた。「ナガトモはうまいね。もっと日本人がイタリアでプレーすればいいのに」。イタリアで活躍するＳＢは彼の目にもいい選手に映るようだ。クリスチャン自身もサッカーをする。「ジョッキーになっていなかったら、サッカー選手になっていたよ。ポジション？アタッカー。とにかく足が速かったんだ」と自信ありげだ。運動神経抜群の彼のこと。ひょっとしたら世界を騒がせる一流プレーヤーになっていたかもしれない。

　競馬の話も盛り上がった。うまいと思うジョッキーは？そんな問いに「まず自分（笑）。あとミルコとフランキー（デットーリ）」と即答した。自分もその３人はうまいと思う、と伝えたら大笑い。お世辞とでも思われただろうか。記者も昔からフランキーの大ファン。「彼もクレイジー！」。どうやらクリスチャンはクレイジーな人が好きらしい。

（関西デイリー・井上達也）

2013年04月23日