馬三郎で初めての函館滞在

　何年ぶりだろう？函館滞在は。馬三郎に入ってからは初めてで、函館に滞在していたのは、ホッカイドウ競馬の記者をしていた時。それも入社１年目と２年目だから、もう２０年以上も前。当時はまだ函館でホッカイドウ競馬を開催しており、北海道でも初雪が遅い函館は、年度最後の開催で行われ、寒い中スタンドの外で３時半から調教を見ていたのを思い出します。スタンド改築で当時の面影はどこにも残っていませんが、正面に見える津軽海峡や、函館山は相変わらずの存在感。絶景ですね。ただ調教が始まると、そんな景色を見ている暇などありません。

　函館にはウッドコースがあるため滞在としては人気の競馬場。今は競馬開催前なのでまだマシですが、今年は札幌滞在もないため、レースを使う馬はほぼ函館に滞在。しかも時計を採時するのにも慣れていないコース。不安いっぱい。ただ悪いことばかりではありません。普段トレセンではいろいろなコースがあり、馬を見切れないことが多いのですが、函館は使う馬が目の前にいてチェックできるのはありがたい。なんか馬券が儲かりそうな気がして仕方ないが、多分これは気のせいだろう。取りあえず早く競馬が始まって、一度落ち着きたい。

　話は変わりますが、そういえば３年前に札幌出張に行く時、新装した函館競馬場が見たくて函館に１泊したことがあります。その時、財布を落としたのを思い出しました。出張が始まる前に財布を落とし、お金はもちろん、キャッシュカードやクレジットカード、そして免許証とすべてを失い札幌へ…。過去になかったくらい失意のどん底へ落とされた時でした。最近は酔うとよく物をなくすだけに、今年はその辺も気を付けて仕事、遊びを満喫したいと思っています。

（栗東調教班・安藤浩貴）

2013年06月05日