ヴィクトワールピサ産駒が馬産地で評判

　まだ東京・阪神開催が続いているが、連年なら北海道競馬が始まる今週からが夏競馬ということになる。馬も人もトレセンからだいぶ少なくなり、夏競馬らしくまったりした空気が流れてきたが、調教師にとってはこの時期が勝負。休日返上で馬産地を駆け回っている。

　これは来月に行われるセレクトセールの下見のためで、ここで将来のスターホースを見つけるために関係者一同はそれぞれ集中してセリに挑む。生産者はなるべく高い値がついてほしいし、馬主・調教師はなるべくいい馬を安く落としたい。筆者はまだ生でセリを見たことはないが、話を聞く限りでは穏やかな中にもかなりピリピリした空気を感じさせるという。

　今年も例年の通りディープ産駒がどれくらいの値段がつくのかが話題の中心になりそうだが、馬産地に詳しい後輩に聞くとヴィクトワールピサ産駒の出来がすこぶるいいらしい。今年も現地に行くことはできなそうだが、どういう結果になるか注意深く見てみたい。

（美浦厩舎班・武山修司）

2013年06月14日