1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. コラム

重賞特集&次情報はお任せ!
馬三郎タイムズと合わせて使えば威力倍増!
今なら14日間無料で使える!→詳しくはコチラ

コラム

プロも愛用する競馬予想ソフト「競馬新聞 デイリー馬三郎」が今なら14日間無料でお試し頂けます!

無料トライアルに申し込む(購入手続きは不要です)/詳しく見る

有意義だったケンタッキーダービー観戦

 1カ月半ほど前の話になるが、ケンタッキーダービーを観戦するためにアメリカ・チャーチルダウンズ競馬場を訪れた。

 ダービー当日のスタンドはすべてが指定席となっており、厳重な手荷物チェックの後に入場となる。ちなみに自分の席は屋根なし、最も4コーナー寄りで破格の350ドル!ゴール前などは一体いくらするのだろう…。

 競馬場内はドレスコードこそないものの、それぞれに着飾って華やかなムード。それは競馬場というよりも、ファッションショーに近い風景。道行く人に声を掛けては記念撮影、なんてシーンが散見された。惜しまれるべくは断続的に雨に見舞われたこと。場内は傘の使用が禁じられており、せっかくの衣装も雨合羽の下に隠れてしまった。

 いよいよダービー。この時季は日が長く、発走は現地時間で夕方の6時半。レース直前に州歌「ケンタッキーの我が家」が場内に流れる。大合唱とまではいかないが、独特の雰囲気に包まれるなかでレースがスタート。逃げ馬が飛ばす展開に、道中で徐々に進出した1番人気オーブが直線早めに抜け出して完勝。3連敗後、怒濤の5連勝で頂点に上り詰めた。

 「スポーツの中で最も偉大な2分間」と称されるように、その熱狂ぶりはアメリカ国内でも屈指のものらしい。しかし日本の競馬だって、勝るとも劣らないほど盛り上がる。ただ決定的に違うのは、ケンタッキーダービーは社交場としての趣が強いこと。ドレスアップして観戦に訪れるのはもちろんだし、新聞を広げて予想に励んでいるファンも数えるほどしかいなかった。善し悪しの話ではなく、こんな楽しみ方もあるのだなと、新たな競馬の側面に触れることができた点でも、実に有意義なケンタッキーダービー観戦であった。

 (美浦厩舎班・常木翔太)

2013年06月16日