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誰が高速決着を望むのか
先週から仮柵が外されてDコースを使用しての施行となった東京競馬場。ある程度は予想されていたことではあるが、内有利の馬場に様変わりしてしまった。その傾向が如実に表れていたのが土曜7Rの未勝利戦(芝1600m)だろう。
800m通過が46秒7と府中のマイル戦としては流れていたのにも関わらず、全く内を回った先行好位勢に止まる気配がない。外枠を引いた1、2番人気馬は上がり33秒台の末脚を駆使しながらも、そろって撃沈する格好となってしまった。
1分33秒4という高速決着となったわけだが、これがファンが求めている競馬かとなると正直、疑問符がつく。単調な前残りばかりのレースが面白いのか。競馬はタイムアタックではないだけに、今の馬場コンディションが筆者には理解しかねる。当然、異常なまでに時計の出やすい硬い馬場は競走馬にも弊害を出す。これまで骨折などの故障という代償を払わされたサラブレッドは数知れず。発表はされなくとも腱鞘炎で休養を余儀なくされるケースも多々ある。あまり人工的な手を加え過ぎない脚元に優しい馬場が、引いては競馬を面白くすると感じるのは筆者だけではあるまい。
(美浦厩舎班・文元 仁)
2013年06月20日
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