和みの馬名＆仕立て

　笑ってしまう馬名。これまでさまざまな珍名が登場してきたが、オキテスグメシ（美浦・小桧山、牡２歳）というなかなかのセンスを感じさせる馬が登場。当日のパドックでは周囲も思わず馬名を口に出してしまうファンの方々が多く、一気に和みを与えてくれた。ちなみに佐野記者が問答無用で気に掛けているのがサノイチ（美浦・柴崎、牡２歳）。今週は内田博騎手を背に、南Ｗで追い切られ軽快なフットワークを披露。このまま順調にいけば、名前だけでなく馬券的にもデビューの日が楽しみな一頭だ。

　馬名ではないが、パドックで尻から股の部分にかけて毛を刈り上げている馬をたまに見かけるが、スイートワルツ（美浦・石毛、牝３歳）はスマイルマークのような形で綺麗に仕立てられて、毎回登場している。間近で見ないと分からないだけに、気付くとなぜか得した気分にさせてくれるのだ。綺麗ごとは通用しない博打の世界ではあるが、何かホッとさせてくれるような瞬間に出会うと、違った見方でも楽しみが出てくる。こんな気持ちにさせてくれるのはやはり競馬ならではだろう。

（美浦調教班・石堂道生）

2013年07月05日