栗東でひときわ輝く２歳馬

　新馬戦がスタートして、早くも２カ月が経過し、素質馬が続々と勝ち上がっている。レベルの高い北海道はもちろん、関西圏でも圧倒的なスピードで押し切ったエイシンオルドス（牝２歳、栗東・坂口、父フジキセキ、母アルカイックレディ）、抜群の勝負根性を見せたジャックトマメノキ（牡２歳、栗東・加用、父ダイワメジャー、母ゴールデンジャック）、遊びながらも楽々と差し切ったハープスター（牝２歳、栗東・松田博、父ディープインパクト、母ヒストリックスター）など、今から年末、クラシックが楽しみになるような素材ばかり。育成場の充実、カイバ、夜間放牧などで年々、日本の競走馬のレベルは上がっている。現２歳世代のなかから、ワールドクラスのスターが出現する可能性も十分にある。

　まだデビューしていない栗東組でも、大物感を漂わせている馬は何頭かいる。なかでもひときわ存在感があるのがガリバルディ（牡２歳、栗東・藤原英、父ディープインパクト、母シェンク）だ。馬っぷりもさることながら、柔軟性に富んだフットワークで一歩一歩の加速力はかなりのもの。まだビシッと追ったことはないが、追えばかなりはじけるに違いない。新潟２週目の芝１８００ｍでデビュー予定とのこと。衝撃的な勝ちっぷりを期待している。

（栗東調教班・竹村浩行）

2013年07月20日