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ダイナミックな“的場追い”で大記録へ

 “大井の帝王”こと的場文が1日、韓国・ソウル競馬場で行われた同国初の国際レース「韓日競走馬交流競走」で、トーセンアーチャー(牡9歳、大井・橋本馬)を勝利へ導いた。と同時に、自らも初の海外遠征で“歴史的”な1勝を挙げた。大外を直線一気に差し切ると、珍しく右手を挙げてガッツポーズを決めた。

 73年10月デビューの大ベテランは、7日に57歳となった。8月23日には地方競馬通算6500勝(現役1位)に到達。しかし、そこまでの道のりは決して順風満帆ではなかった。何度も大きなケガも経験した。07年には脾臓(ひぞう)と腎臓が真っ二つに割れて内臓破裂寸前、命さえ危なかった落馬事故もあった。そんな状況でも「また馬に乗りたい」の一心で奇跡の生還を果たした。

 的場文といえば、全身を激しく上下させて追い出すダイナミックなフォームが有名だ。20代半ば、それは「自然に」生まれたと聞いたことがある。「自分は両膝を締める力が人一倍強いから、それで鞍がカチッとはまるのでバランスが崩れない」とも話してくれた。それに加えて、競馬のない土日には、近くのクアハウスでのトレーニングはいまも欠かさない。

 凱旋した翌日には、もう川崎競馬場にその姿があった。そして4戦目には白星を挙げた。今年もすでに114勝で、南関東リーディング4位(8日現在)と元気いっぱいだ。こうなると、いままでは、はるか雲の上の存在だった佐々木竹見氏の持つ日本最多勝「7151」超えも夢ではない。「無理無理」と謙そんはしたが、いまのペースなら5、6年後には(もちろん、これからは体力の衰えとの戦いもあるが)…。とにかくケガのないように。ダイナミックな“的場追い”で、偉大な記録超えへ追い込んでいってほしい。

(関東デイリー・村上英明)

2013年09月10日