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ファンの夢が走るグランプリに

　２０日、ＪＲＡから２０１４年度の競馬番組が発表された。さまざまな変更点があったが、個人的に一番のトピックは有馬記念における特別出走奨励金の交付だ。

　「当該年度において、Ｇ�偽チ�で３着以内となったことがある馬、または平地の重賞競走優勝馬のうち、ファン投票上位（１０位以内）馬が有馬記念に出走したとき、特別出走奨励金を交付する」というもので、ファン投票１位〜３位には２０００万円、４〜５位には１０００万円、６〜１０位には５００万円が支払われることになるという。

　２０００万円は今週のキャピタルＳの１着賞金（２１００万円）とほぼ同額。出走回避を検討していた陣営が、心変わりをする可能性も十分に考えられ、来年からはファン投票の結果がより注目を集めることになるだろう。

　そして、これは「ファンがより親近感を持てるように」という意図で創設された、有馬記念の原点に返る意味合いも含まれているように思う。当欄ではＪＲＡに厳しいことをばかり記してきたが、このアイデアに関しては手放しで拍手を送りたい。

（美浦調教班・森元要輔）

2013年11月23日