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ウオッカを輩出したカントリー牧場の改革

 64年ぶりに牝馬の日本ダービー優勝馬となったウオッカの祝勝会が7月23日、新ひだか町で開催され、関係者300人が集まった。ダービー4勝の偉業を達成したカントリー牧場の谷水雄三オーナーは「繁殖牝馬20頭程度の小さな牧場ですが、夢を失わずにコツコツと積み重ねてきた努力の結果だと思っています」と喜びを新たにしていた。

 カントリー牧場の偉業は、苦境にあえぐ日高の生産者に大きな自信を与えるものとなった。生産者にとってダービー制覇は最大の夢だが、一度の優勝なら、運次第で実現できないことはない。だが繁殖牝馬20頭の牧場が、超良血繁殖牝馬を400頭もそろえているノーザンファーム、社台ファームに迫る「ダービー4勝」を挙げたことは、決して?運?ではない。努力と執念があれば社台グループに負けない馬をつくれるということを実践したのだ。

 タニノムーティエ、タイニチカラ以降、成績が極端に不振になった時にカントリー牧場が取り組んだ改革は、ごく基本的なものだった。「馬作りは草作りから、草作りは土作りから」の理念通りにまずは土壌改良に取り組み、1頭1頭に目が行き届くように繁殖牝馬の頭数を半減した。その分、交配種牡馬のレベルを高めた。配合は東京芝2400メートルにこだわり、短距離化の流れに乗らなかった。  成果が出るまで時間がかかっても耐えられたのは資本がしっかりとしているからだが、他の牧場でもできない改革ではなかった。カントリー牧場の改革は最高のお手本となったはずだ。

2007年07月28日