ふるさと定期便

兄姉の活躍で注目度大ブーケフレグランス

　エリザベス女王杯はウオッカの取り消しはあったものの、ダイワスカーレットが古馬勢を押さえ込み、Ｇ?３勝を含む重賞４連勝で女王の座に就いた。18日のマイルＣＳには兄ダイワメジャーがＧ?５勝目を目指して出走してくる。この兄妹がビワハヤヒデ・ナリタブライアン兄弟を超えるＧ?勝ち記録を樹立できるかどうか大いに注目されるが、間もなく半妹ブーケフレグランス（牝２歳、父ダンスインザダーク＝栗東・角居）もこれに加わってくる。

　社台ファームでも「ダイワスカーレットとそん色のない大物感がある」と期待している同馬は、11月１日に栗東に入厩したが、馬体重は５４４キロ。まだ太めということもあるが、これから絞れても５２０キロ近い巨体でのデビューとなりそうだ。９日にはゲート試験で合格したが、そのスタートダッシュは兄姉同様の速さで、迫力満点だった。

　ダンスインザダーク産駒はジョリーダンス、レインダンス以外は牡馬に活躍馬が集中している点がやや心配されるが、同馬の筋肉量が豊富で雄大な馬体は、明らかに母スカーレットブーケ譲りのもの。むしろ父からはスタミナを受け継ぐことで、兄姉以上に距離適性が広がるかもしれない。

　デビューはまだ決まっていないが、順調に行けば年内か、来春早々にそのベールを脱ぐ。もし３兄妹でのＧ?制覇となればダンスパートナー・ダンスインザダーク・ダンスインザムードに続く快挙。名繁殖牝馬スカーレットブーケにまた大きな勲章が加わる可能性を十分に感じさせている。

2007年11月16日