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ばんえいで禁止薬物、主催者の対応に疑問

 ソフトバンクグループという民間の経営概念を導入して好調な成績を残し、来年度の存続も決まっていたばんえい競馬だったが、禁止薬物騒動がすっかり水を差してしまった。
 12月2、3日の帯広競馬場でのレースに出走した2頭から禁止薬物のカフェインが検出された事件で、この2頭はともに馬券対象の2着になっており、カフェインによる競走能力向上があったことも十分に考えられるだけに、公正競馬の面でも大きな問題となった。 まだ原因については明らかになっていないが、この2頭は違う厩舎に所属している馬で、飼料などにアクシデントでカフェインが混ざったのではなく、人為的な混入の可能性も疑われる。そうなると事件性もなおさら大きくなる。
 それほどの重大事件だったにも関わらず、主催者にあまり危機意識が感じられないのが残念だ。7日にA検体の陽性が明らかになり、8日出走予定だった当該厩舎所属馬を除外処分にしたのは当然だが、この事件について記者発表を行ったのは9日のレース終了後。ファンは8、9日のレースについて、事件を全く知らされずに馬券を購入していたことになる。8日夕方にはB検体の結果も出ていたのだから、少なくとも8日のうちに分かっている範囲での事実関係を公表するのが競馬主催者の当然の責務であったはずだ。
 今後、新たな陽性馬が見つかってしまったら、致命的な打撃となってしまう。開催を中止してでも全頭検査で徹底的に調査する必要があるのではないだろうか。

2007年12月14日