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下げ止まらない生産頭数の減少

 07年度の生産関係統計がこのほど日本軽種馬協会から発表された。

 サラブレッドの生産頭数は7516頭で、前年よりも153頭の減少。ピークの92年には1万407頭を記録していたのに、わずか15年間で3000頭近くも減少したことになる。7516頭という頭数は74年以降では最低だが、当時はアラブが3700頭以上も生産されていた。昨年のアラブ生産はわずか10頭なので、軽種馬全体の生産頭数としては69年以降で最も低いことになる。40年近くも前と同じ資源規模になってしまったわけだ。

 だからといって輸入が増えているわけでもなく、07年の競走馬輸入頭数182頭は過去20年で最低。地方競馬の廃止、衰退の影響で、JRA所属馬頭数は大幅に増えているのに、競走馬資源自体が大きな減少を続けているのだ。

 これだけ生産頭数が減少していても、馬産地では相変わらず馬余りの状況が続いている。セリ市全体の取引成績は上がっているが、これはセレクトセールの好調や、一部の高額馬が成績を押し上げているだけで、生産原価にも満たない価格で取引されている馬、その価格でも売れ残ってしまう馬は、以前よりも増えているように見受けられる。

 JRAでは除外ラッシュ、地方競馬では資源不足でさらに売り上げが減少する悪循環。このアンバランスさが解消されない限り、馬産地の窮状、生産頭数の減少は止まらないのではないだろうか。生産頭数の減少による日本馬のレベルダウンも心配される。

2008年03月14日