ふるさと定期便

ユキチャンを筆頭にちょっと変わった馬が大活躍

　「ちょっと変わった馬」の活躍が相次いで話題になっている。

　異例の単勝専用窓口までできた白毛馬ユキチャンが関東オークスを楽勝。父クロフネ、母はサンデーサイレンス牝馬の良血でノーザンファームの生産・育成馬なのだから、交流重賞Ｖ程度の成績は驚くほどのことではない。だが白毛馬第１号のハクタイユーが誕生した29年前、第２号カミノホワイトとの交配が実現し白毛馬同士の白毛２世ミサワボタンが誕生した15年前までは、白毛馬は能力など関係なく単に物珍しいだけの存在だった。日本競馬の歴史の中で20頭程度しか誕生していない白毛馬から重賞ウイナーが登場したことは、やはり快挙と言える。

　17日にエリザベスクィーンが史上最多の１６２連敗を達成したことは、ワイドショーでも取り上げられた。弱い馬が話題になることは競馬の本質から外れている。だが１６２連敗をしたということは、１６２戦もファンの前で走っているということ。それだけファンにはなじみ深くなっている。ケタ違いに強い馬でも10戦もしないで引退したら愛着心は芽生えない。その意味でエリザベスクィーンは「無事是名馬」の代表かもしれない。

　25日のホッカイドウ競馬では額にハートマークのあるマサノウイズキッドがデビュー戦で２着に16馬身差をつける衝撃のデビューを飾った。今後はＪＲＡ札幌開催への挑戦も予定されており、その人気は一気に全国区へ広がりそうだ。

2008年06月27日