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SS時代の到来を告げたタヤスツヨシが死亡

 95年の日本ダービー馬タヤスツヨシ(16歳)が7月29日、けい養先である日高町のブリーダーズ・スタリオンステーションで死亡した。馬道で立ち上がってバランスを崩し転倒した際、右大腿骨を骨折して安楽死処分がとられた。

 タヤスツヨシは種牡馬としてJRA重賞勝ち馬はナスダックパワー(ユニコーンS)1頭だけ。リーディングサイアー順位は30位台が続いていたように、成功とは言えない成績だった。だがタヤスツヨシのダービー制覇は、日本競馬史の大きなターニングポイントになったように思える。

 サンデーサイレンスの初年度産駒は2歳時から勝ちまくり、皐月賞をジェニュイン、オークスをダンスパートナーが制した。ただ産駒は“軽い”イメージが強く、スピード、切れ味はあるがどっしりとした安定感には欠ける印象だった。だがタヤスツヨシが力強い追い込みで1番人気に応えてダービー制覇を果たし、2着にもジェニュインが続いたことで「やはりサンデーサイレンスはとんでもない種牡馬だ」という印象を関係者に強く植えつけたのだ。

 初年度以降は種付け料が下がり続けていたサンデーサイレンスだが、このダービー制覇を始めとした初年度産駒の爆発的な成績で種付け料が高騰し、交配頭数も激増。それがサンデーサイレンス時代の隆盛へとつながった。サンデーサイレンスがリーディング首位から陥落した年に、初年度産駒のダービー馬が死亡したのは、何か因縁めいたものが感じられる。

2008年08月01日