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厳しい結果になったHBAサマーセール

 日本最大規模のセリ市であるHBAサマーセールが18日から新ひだか町の北海道市場でスタートした。5月の各トレーニングセール、7月のセレクトセール、セレクションセールが前年を大きく下回る成績だったことから、かなりの落ち込みが予想はされていたが、生産者にとっては予想以上の厳しさとなったようだ。

 初日は229頭が上場され、売却されたのは58頭。売却率25・3%は昨年トータルの32・7%より7・4ポイントの低下。平均価格381万円も昨年トータルより79万円の減少。そしてこの数字以上に、会場にいると「売れていない」という実感が強く感じられる。活発な競り合いはほとんど見られないためだ。主催者は購買者への情報提供やサービスに努めているが、それもなかなか売り上げには結びついていない。

 不振の原因はもちろん経済不況と地方競馬の衰退にある。いまの日本の経済状況で最も苦しい立場に立たされている中小企業経営者が、地方競馬の馬主層の中心となっていることを考えれば仕方がないことだろう。現在の地方競馬の賞金レベルでは黒字になるのは50頭に1頭程度とまで言われている。よほどの金銭的な余裕がないと馬を所有し続けることは難しい。

 JRAレベルの血統馬も、市場取引馬奨励賞が廃止されたことによって買い控えが増長された。主取りになった後で値引きを狙って価格交渉する場面も多く見られたように、今後は庭先取引中心だった以前の取引形態に、時代が逆行していくのかもしれない。

2008年08月22日