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牝馬のイメージアップへ来年から奨励賞が増額

 09年度のJRA生産関連奨励賞がこのほど発表された。売り上げの落ち込みに伴って各種奨励賞は軒並み削減方向なのだが、内国産牝馬所有奨励賞だけは09、10年と増額が決まっている。今年は30万円だった2歳新馬戦勝ち馬への奨励金は倍増の60万円。これまでは支給されていなかった3歳新馬戦、2歳未勝利戦でも30万円が支給される。また10年度以降は2、3歳とも新馬戦は60万円、未勝利戦は30万円の支給となる。

 厳しい財政状況の中で牝馬所有に対してだけ奨励金を拠出するのは、馬主層からの牝馬離れが一層深刻になっているからだ。1100頭以上が取引された今年の北海道市場サマーセールでは、牡馬の平均取引価格が489万円だったのに対し、牝馬は384万円。904頭の取引だったオータムセールは牡馬399万円に対し牝馬は223万円といずれも100万円以上の価格格差があった。

 特にオータムセールの223万円という価格は、種付け料、1歳秋までの育成費用、繁殖牝馬の減価償却費用を考えると、どう考えても赤字にしかならない価格。平均価格ですら赤字ということは、一部に高額取引馬がいることを考えると全体の7割程度が赤字での取引を余儀なくされていることを示している。

 ウオッカ、ダイワスカーレット、ブルーメンブラットらの活躍を見ても、牝馬=弱い、というイメージはもうなくなっているはず。奨励賞がさらに牝馬のイメージアップに結びつき、需要増加につながることが期待される。

2008年12月12日