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牧場のこだわりが詰まった名血カワカミプリンセス

 有馬記念に出走するカワカミプリンスを生産した三石川上牧場は繁殖牝馬18頭の中規模牧場。老舗が多い三石地区では珍しく、創業は88年でまだ20年の歴史しかない。だがこれまでにカワカミプリンセス以外にもゴッドオブチャンス(京王杯SC)、カネトシガバナー(神戸新聞杯など障害を含め重賞4勝)など輝かしい実績を残している。

 カワカミプリンセスの母タカノセクレタリーは上山浩司代表がキーンランドセプテンバーセールで購買したシアトルスルー産駒。その牝系に交配されている種牡馬はセクレタリアト、キートゥーザミント、ネイティヴチャージャーと世界的大種牡馬ばかり。父キングヘイローも父ダンシングブレーヴ、母グッバイヘイローという世界的な超良血で、上山さんの血統へのこだわりが感じられる。

 「素晴らしい競走成績を残した繁殖牝馬、種牡馬は当然高い。それよりも手ごろな価格で血統が素晴らしい馬を選ぶ方が中小規模の牧場にとってはリスクが少ない」というのが上山さんの考え。生産した牝馬の大半を自分で所有することで「馬主からの人気」を気にせずに種牡馬を選べる環境を整えている。

 キングヘイローはカネトシガバナーが神戸新聞杯を勝ったときの3着馬で、そのレースを競馬場で見たときから目をつけていた。歓喜の重賞制覇の際でも広い視野で競馬をとらえていた冷静さが、成功の秘密だとも言える。カワカミプリンセスの世界的な血脈がグランプリの大舞台でさらに花開くかもしれない。

2008年12月26日