ふるさと定期便

好結果に胸をなで下ろした北海道トレーニングセール

　「北海道トレーニングセール」が11日に札幌競馬場で開催された。北海道市場としては今年最初のセール。昨年はトレーニングセールでの落ち込みがその後の１歳、当歳セールにも悪影響を与えてしまっただけに、馬産地関係者の注目が集まったが、結果は142頭の上場で86頭売却。売却率60・６％、取引総額４億6368万円で、昨年よりも売却率が15ポイント増、取引総額が2900万円増と好結果で、関係者は胸をなで下ろしていた。

　最高価格は羽田盃を制したナイキハイグレード（牡３歳、父アグネスタキオン）の半妹にあたる「ダイアモンドコアの07」（牝２歳、父スペシャルウィーク）で、2350万円でビッグレッドファームが落札した。兄ナイキハイグレードは１歳時の07年北海道市場セレクションセールに上場され1500万円でＪＲＡが落札。ところが08年ブリーズアップセールでは買い手がつかずに、千葉トレーニングセールで1160万円で売却された馬だった。セリ市を３回、うちトレーニングセールを２度経験したことが活躍につながっている。半妹もこれからビッグレッドファームでハードに鍛えられることによって、さらに力強さを増してきそうだ。

　ビッグレッドファームは２番目の高値となった2310万円の「リザリーユーの07」（牝、父スペシャルウィーク）も落札しており、売り上げアップに大きく貢献。今後の北海道市場も購買者としてのビッグレッドファームの存在がさらに重要さを増しそうだ。

2009年05月15日