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快速エルプス大往生その血は後生へ続く

 繁殖牝馬生活を引退し、新ひだか町のカタオカファームで功労馬として余生を過ごしていたエルプスが15日、ケガのため死亡したと軽種馬育成調教センターから発表された。27歳の大往生だった。

 エルプスは父がミホノブルボン誕生前で無名だったマグニテュード、母系も目立たない血統で、馬体も小柄だったためなかなか買い手が見つからなかった。だが2歳夏の函館戦で2戦目の新馬を勝つと、函館3歳Sを逃げ切り圧勝。その後も自慢の快速でテレビ東京賞3歳牝馬S、4歳牝馬特別(西)、そして桜花賞も逃げ切りで手中に収めた。通算成績は11戦6勝、重賞5勝だった。

 繁殖牝馬としては8頭の産駒がデビューしてJRAで4頭が勝ち上がったものの、いずれも1勝止まり。繁殖成績は不振に見えたが、2番子リヴァーガールから01年桜花賞などG?3勝のテイエムオーシャンが誕生し留飲を下げた。その快速ぶりは後生に受け継がれていく。

 エルプスの死亡は残念な出来事ではあったが、そのニュースがきちんと流されたことには価値がある。これまでは競馬界に大きな功績を残した馬であっても、種牡馬、繁殖牝馬生活から引退していると、その消息はなかなか伝えられなかった。だがBTCの引退名馬助成事業によって、助成対象馬の状況がファンに明らかにされることで、改めてかつての名馬たちの功労について取り上げられる機会も増えてきた。日本が世界に誇れる競馬文化と言えるだろう。

2009年09月18日