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トレード話があった「21世紀最強馬」の母

 10月4日に仏・ロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞は、圧倒的な1番人気に推されたシーザスターズ(牡3)が昨年、一昨年の2着馬ユームザインに2馬身差をつけて快勝。G?6連勝で通算成績を9戦8勝とした。英2000ギニー、英ダービーの英国2冠をナシュワン以来20年ぶりに制しており、英2冠と凱旋門賞の制覇は史上初の快挙だった。

 早くも「21世紀最強馬」と言われているシーザスターズの父はケープクロス、そして母は93年の凱旋門賞馬アーバンシー。80年デトロワ?94年カーネギーに続く史上2組目の母子制覇でもあった。アーバンシー産駒にはこれまでもガリレオ(英ダービー、愛ダービー、キングジョージ)、ブラックサムベラミー(タタソールズゴールドCなど)、マイタイフーン(ダイアナH)らのG?馬がおり、欧州最高峰の繁殖牝馬としてさらにその名を高める結果となった。

 日高とは全く関係ない話のようだが、実はアーバンシーは93年凱旋門賞を制した直後のジャパンCに来日した際、日高の牧場とトレード交渉が行われていた。ジャパンCで8着に敗れたことで「日本の速い馬場には向かない」と判断されてトレード話は成立しなかったが、その時に輸入されていたらどうなっていただろうか、と様々な想像をめぐらせてしまう。同じような話は大種牡馬ミスタープロスペクターにもあった。世界競馬の歴史のパズルに日本も深く関係するようになったことを、改めて感じた凱旋門賞だった。

2009年10月09日