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奇跡を起こした種牡馬ミラクルアドマイヤ

 8歳で天皇賞・秋を制したカンパニー。それまでに重賞8勝を挙げていたのに地味な印象が強かったのは、G?は12戦して07年天皇賞・秋の3着が最高という勝負弱さだけではなく、父がマイナー種牡馬のミラクルアドマイヤだった点も大きく影響している。

 ミラクルアドマイヤの現役成績は3戦1勝。3歳4月の未出走戦でデビュー勝ちを収めたが、故障のため1年以上の休養。復帰後の2戦は5、13着と不振のまま引退した。父トニービン、半兄にダービー馬フサイチコンコルドがいる良血だったが、未出走だったならともかく、この競走成績での種牡馬入りは常識的には考えられない。しかしミラクルアドマイヤは特別な存在だった。POGファンなら97年に断トツの人気を集めたのを覚えているだろう。血統だけでなく、パーフェクトな馬体と迫力満点の調教での動きから「ノーザンファーム断然の一番馬」と評判になっていた素質馬だったからだ。

 オーナーのバックアップもあって種牡馬入り初年度に39頭に交配。初年度産駒からカンパニーが登場したことで、04年には171頭と交配する人気だった。その後はジリ貧で08年シーズンを最後に種牡馬を引退し、乗馬での再出発を目指した。残念ながら腰の不安のため廃用となってしまったが、カンパニーという後継を残したのだから種牡馬としては「成功」だったとも言えるだろう。いまは一部人気種牡馬に集中する時代だけに、このようなアメリカン・ドリームはもう実現されないかもしれない。

2009年11月06日