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丈夫さも評価ポイント無事是名馬カンパニー

 8歳ながら天皇賞・秋を制したカンパニーが、22日のマイルCSを最後に引退し、来春からは社台スタリオンSで種牡馬としてけい養される。生まれた時から誰一人として想像していなかった種牡馬入りだろう。

 父ミラクルアドマイヤは3戦1勝の成績ながらフサイチコンコルドの半弟という血統が買われて種牡馬入りした。種牡馬界は厳しい過当競争の時代を迎えているが、高い素質を見せた超良血馬なら、競走実績がなくても種牡馬入りのチャンスが巡ってくることもある。だが逆は厳しい。G?が毎週のように行われる時代になって、よほど飛び抜けたG?実績がないと、目立たない血統で種牡馬入りするのは不可能に近い。

 父がミラクルアドマイヤだった時点で大きなハンデを背負っているし、ノーザンファーム時代も「目立たない存在」(育成担当者)だった。4歳11月の京阪杯で初重賞を制覇し、その後もG?、G?での重賞勝ちは積み重ねてきたが、むしろ「G?では足りない」というイメージが強くなるだけで、種牡馬入りは極めて厳しいと思われていた。

 それが8歳秋での大逆転で、“大種牡馬のメッカ”社台SS入りを決めてしまった。2戦連続でウオッカを破って、ついにG?制覇を実現したという実績がもちろん評価されたのだろうが、それだけでなくカンパニーとその一族の“丈夫さ”が、今後の日本競馬にとって必要であると判断されたのだろう。「無事是名馬」が今後も評価されるかどうかは、カンパニーの種牡馬成績にかかっている。

2009年11月20日