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存続へのポイントはさらなる事業仕分け

 09年度のホッカイドウ競馬が19日の門別開催で81日間の日程を終了した。今季から馬産地主導の北海道軽種馬振興公社に開催業務が委託され、競馬のプロが地元馬産地の協力を得て開催を運営。旭川競馬場から撤退し、開催の大半である75日間を門別競馬場でのナイター開催に集約。集中豪雨による開催の中止というアクシデントもあったが、82日間開催だった前年よりも1億5400万円の売り上げ増加を記録した。その1日間の開催中止が影響して目標額にはわずかに及ばなかったものの、大不況の中で十分に及第点となる成績を記録した。

 ホッカイドウ競馬にとって10年度開催が大きな分岐点となる。道の経営再建計画では「2010年度に単年度赤字が解消できない場合は競馬事業を廃止する」ことが示されている。09年度当初予算では3億円を一般会計から借り入れており、目標額をほぼ達成しても単年度収支は3億円の赤字となる。競馬存続のために来年度はさらなる経費削減と売り上げアップが必要となる。同公社の実質トップである井村勝昭専務理事は「賞金はもう限界まで下げているので手をつけられない。売り上げも急激に増えるものではない。その他の経費を切り詰めていく」とさらなる“事業仕分け”を試みる決意を語った。

 「お役所競馬の典型」と言われていたホッカイドウ競馬には、名目上は一般競争入札であっても、実際には随意契約に近い天下り会社との契約もまだ見受けられる。井村専務理事がそんな聖域にどこまで手をつけられるかが、今後を左右しそうだ。

2009年11月27日