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リスクを伴うぶっつけ新馬戦騎乗

 正月早々、1レースで9頭が落馬するというJRA史上最大の落馬事故が起こった。内田博騎手が骨折したのをはじめ、何人かの騎手は負傷を負ったが、出走馬に故障が発症しなかったのは不幸中の幸いだった。その裁決についてJRAは記者会見で、落馬に結びついた審議対象馬が後続馬を蹴った行為は、騎手が未然に防ぐことができたと判定し、失格、騎乗停止処分が課したと説明した。

 もちろん裁決は正当だと考えられるが、すべてを騎手の責任にしてしまうことには多少の疑問も残る。1970年代までは、2歳馬の馴致はすべて内厩で行われており、その馴致の大半を所属騎手が担当していた。幼いころから世話をし、馴致を行うことで、その馬の癖も把握することができた。

 だが厩舎制度が大きく変わり、いまは育成牧場でほぼ仕上げてから入厩して、すぐにデビューする。しかも新馬戦で騎乗する騎手が調教に一度も乗らないケースも多い。経験豊富なベテラン騎手なら、新馬が突拍子もない動きをすることも想定しているが、経験が少ない騎手がぶっつけで新馬に騎乗することは、かなりリスクが大きい。

 昨年、ダートグレード競走2勝、全国交流重賞2勝などの大活躍をしたホッカイドウ競馬の角川秀樹厩舎は「担当馬に対してなるべく多くの情報がほしい」とすべての新馬を馴致から自厩舎で行うことで成績を伸ばしている。

 馬房の回転率を高めるためには直前入厩は大いに役に立っているが、事故防止のために少なくとも2歳新馬は、デビュー戦の2カ月程度前から内厩での調教を義務付ける必要があるかもしれない。

2010年01月15日