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エリートに挑むハンソデバンド

 桜花賞を制したアパパネ(ノーザンF生産)に続いて、皐月賞もヴィクトワールピサ(社台F)、ローズキングダム(ノーザンF)、アリゼオ(白老F)など社台グループ生産馬に人気が集中している。その中で異彩を放っているのが、同じ胆振地区でもサラブレッド生産牧場は1軒だけ、苫小牧市樽前にある藤沢武雄牧場生産のハンソデバンドだ。

 藤沢武雄さんはトップトレーナーの藤沢和雄調教師の父。山で伐採した材木を馬を使って下ろす仕事をする傍ら、軽種馬生産を行ってきた。かつては流感騒動渦にあった名牝トウメイを一時的にけい養して、78年天皇賞・秋勝ち馬のテンメイを生産した実績があったが、ハンソデバンドの共同通信杯制覇はそのテンメイ以来32年ぶりのJRA重賞制覇だった。

 生産規模を拡大することはなく繁殖牝馬は現在6頭。不受胎などで07年生産馬はハンソデバンド1頭だけだった。離乳してからは放牧地で1頭になってしまうので、アテ馬として供用しているドサンコが一緒に放牧されて遊び相手になっていた。「大人の重種馬が相手だから最初はケンカをしても全くかなわなかったのに、あきらめずに向かって行っていました。共同通信杯で3頭の激しい競り合いを制した勝負根性は、この放牧地で養われたのかもしれません」(藤沢さん)。

 父は昨年のリーディングサイアー・マンハッタンカフェ。祖母クラシックフォレストは大種牡馬ウッドマンの半妹で、母クラウンアスリートは種牡馬ニューイングランドの半妹と血統はかなり派手なのだが、生い立ちは社台グループ生産馬とは正反対。藤沢さんが手塩にかけた珠玉の1頭が、エリート軍団をけ散らすシーンが楽しみだ。

2010年04月16日