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倉見牧場の結晶2冠馬クラキンコ

 波乱の結果となった日本ダービーだが、それでも生産牧場を見ると社台Fが???着、ノーザンFが???着。4着のゲシュタルト(細川農場生産)以外の上位馬は社台グループの2大牧場で占められた。社台グループとその他の牧場との血統レベルの差は、さらに広がっている印象だ。

 それとは正反対の結果となったのが、1日に門別競馬場で行われたホッカイドウ競馬のダービー・北海優駿(ダート2000m)だ。リュウノボーイなど南関東から遠征してきた3頭の強豪を抑えて、北斗盃に続いて2冠を達成したのは地元の1番人気クラキンコ(牝3歳)だった。

 クラキンコはホッカイドウ競馬のオーナーブリーダー・倉見牧場の生産馬で、父クラキングオーは00年、母クラシャトルは94年の北海優駿を制しており、ダービー馬の両親から誕生したダービー馬という、世界的にも極めて珍しい記録が達成されたことになる。

 クラキングオーは道営記念など12勝を挙げ、倉見牧場で種牡馬入りしたが、ほぼ道営だけの実績では交配しようという牝馬はいない。産駒は初年度がクラキンコ1頭で、その後も09年に1頭が生まれているだけ。1頭だけの現役産駒が道営2冠を制していたのだから、種牡馬としての資質はかなりのものだ。

 倉見牧場はこれまでもマイナー種牡馬と自家生産繁殖牝馬との交配によって誕生した馬を鍛え上げて、ホッカイドウ競馬で輝かしい実績を残してきた。社台グループとは正反対の方針だが、地道にかせぎ続けて厳しい競争を勝ち抜いてきている。その結晶がクラキンコによる父母子北海優駿制覇となった。次は8月19日の王冠賞(門別・ダート2600m)で、父クラキングオーが成し遂げられなかった3冠達成が大きな目標となる。

2010年06月04日