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セレクトセールの下げ止まり対策

 7月12、13日に苫小牧・ノーザンホースパークで開催されるセレクトセールの上場馬が決定した。当歳セールには注目のディープインパクト産駒15頭、最後の世代となるアグネスタキオン産駒21頭、復活なったウォーエンブレム産駒7頭など良血馬がそろった。今年はシステムの変更点にも注目が集まっている。

 これまでは当歳2日間(300頭)、1歳1日のみ(150頭)の計3日間で行われてきたが、今年は各1日ずつ(当歳220頭、1歳200頭)となった。昨年は1歳の売却率が78・2%だったのに対し、当歳は64・7%。厳しい社会情勢を反映して、デビューまでに時間がかかり、リスクも大きい当歳セールの落ち込みが目立っていた。「セールの中心は1歳馬なのが世界的な常識で、海外からのバイヤーを増やすためにも1歳セールを充実させることが必要」(日本競走馬協会・吉田照哉副会長)との考えもあり、これまでの当歳中心からほぼ半々へとシフト変更された。

 また主取手数料(1歳10万円、当歳6万円)が新設されるのも大きな変革。これまで社台グループからの上場馬はかなり低いリザーブ価格が設定されていたため、ほぼ完売していたが、一部の上場主はリザーブ価格が売却希望価格に近い高値になっていたことが売却率低下の一因になっていた。主取手数料を設けることで上場主がより真剣にリザーブ価格を設定するようになり、売却率の押し上げに効果が期待できそうだ。

 景気動向を考えると以前のように1億円を超える落札が続出するようなシーンは考えられない。しかし、昨年76億円まで一気に落ち込んだ売り上げを、何とか下げ止まらせるための方策をすぐに実施してくるところが、セレクトセールのすごさと言えそうだ。

2010年06月25日