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バブルから実体へ変化したセレクトセール

 「セレクトセール2010」が12、13日に苫小牧・ノーザンホースパークで開催された。これまでは当歳中心で行われ、1億円を超える超高額馬が続出するのが特徴だったが、今年は大きく様変わりした。上場頭数が当歳、1歳が半々となり、開催日程も2日間に短縮。セリの結果も1歳は1億円超えが1頭も出ず、当歳も2頭だけと地味な印象を受ける。だが売却率は1歳、当歳ともに昨年を上回り、超高額馬が出なかったにもかかわらず平均価格もほぼ昨年並みの成績を残した。

 主催の日本競走馬協会副会長を務める吉田照哉氏(社台ファーム代表)は「いまの経済状況を考えれば最高の結果だと思っている。1歳セールは中間層が充実したことで、これまで高額過ぎて手が出せなかったという馬主層が活発に購買してくださった。日本独特の当歳セールはやはり根強い支持があった」と共同会見で胸を張った。

 確かに、売却率を見ると1歳が80・8%、当歳が67・8%といずれも極めて高い。北海道市場セレクションセールの昨年成績は1歳54・8%、当歳に至っては23・5%の売却率で、比較の対象にならないほどだ。経済状況は相変わらず好転していないうえに、参院選では与党が過半数を得られず、今後の経済関連の法案成立に大きな不安を残しているだけに、馬主層にとっては購買を手控えざるを得ない状況。それでもこの成績を残したのは“セレクトセールの驚異”と言えそうだ。

 これまでの当歳セールは『血統』が価格決定の最重要要因となっていたが、兄姉に目立った活躍馬がいない「フェスタデルドンナの10」(牡、父ゼンノロブロイ)が1億500万円で落札されたように、当歳市場でも馬体やレントゲン・内視鏡検査の結果などが重要視されたのも大きな特徴。バブルから実体へ、時代に応じた変化を見せたセレクトセールだった。

2010年07月16日