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時代が違えば93年世代の2頭も…

 7月25日、函館競馬場のパドックに93年のダービー馬ウイニングチケットと菊花賞馬ビワハヤヒデのライバル2頭が登場。それぞれの主戦だった柴田政人、岡部幸雄元騎手のトークもあり、大いに盛り上がった。7月4日には、急死したオグリキャップのライバルだったメジロライアンも披露されており、馬産地の特色を生かしたファンサービスは好評だ。

 だが、まだ種付けシーズン閉幕直後に、かつての名馬が競馬場に登場できるのは、複雑な思いもある。メジロライアンの場合はある程度“功成り名を遂げた”上で種牡馬生活を引退したが、ウイニングチケットとビワハヤヒデはリタイアするには早すぎる印象がある。

 ウイニングチケットはトニービン産駒で曾祖母は名牝スターロッチ。ビワハヤヒデは早世した3冠馬ナリタブライアンの半兄と、血統背景も十分に備わっていたはず。だが種牡馬成績は、ウイニングチケットはフェアリーS勝ち馬ベルグチケット、オークス3着馬ユウキャラットなどしか目立った産駒を残せず、JRAリーディングは02年の37位がベスト。ビワハヤヒデは重賞勝ち馬を輩出できず、サムエムエックス(日経新春杯2着)、テンエイウイング(中山牝馬S2着)程度。リーディングは00年の67位が最高だった。

 彼らにとっては種牡馬入りのタイミングが悪過ぎた。95年は空前のラッシュで46頭のサラブレッド種牡馬が初供用された。その中にはフジキセキ、サクラバクシンオー、アフリート、ラストタイクーン、トウカイテイオー、ホワイトマズル、グルームダンサーなどのビッグネームも多くいた。交配牝馬の面で優遇される新種牡馬だが、これだけライバルが多くては恩恵は少なかった。

 少数精鋭で内国産種牡馬中心となったいまを、この2頭は恨めしく思っているかもしれない。

2010年07月30日