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日高ならチャンスは十分!カネヒキリ

 ダートG?7勝を挙げた“砂の王者”カネヒキリ(牡8歳)が右前脚に屈腱炎を発症し、ついに種牡馬入りすることが決まった。供用先は、今年死亡したオグリキャップがけい養されていた新冠・優駿スタリオンステーションとなる。

 不屈の名馬だった。骨折1回、屈腱炎2回を発症しながら、驚異の体力、精神力で不死鳥のようによみがえってきた。これだけ大きなケガをして、復帰後も能力の衰えをほとんど見せなかった馬はまずいない。

 07年、左前脚に2度目の屈腱炎を発症した際には、幹細胞移植手術を受け、復帰後にG?3連勝を果たした。この手術の成功がきっかけとなり、その後もカジノドライヴ、トライアンフマーチなど幹細胞移植手術を受ける馬が増加している。

 本来ならもっと早くに種牡馬入りして当然の成績を挙げていたが、現役生活が長引いたのは種牡馬界の事情があった。ダートでの活躍馬で、種牡馬としてもまずまずの成績を残している例としてはクロフネ、ゴールドアリュール、アドマイヤドンがいるが、この3頭は芝でもある程度の実績を残していた。それに対してカネヒキリは芝での3戦が惨敗で、全く走っていない。アジュディケーティングのように輝かしい種牡馬実績があったり、地方競馬がもっと元気な時代だったら『ダート専門種牡馬』でも交配牝馬を集められるが、見通しが厳しかったことからケガを治しての現役続行が続いていた。

 だが父フジキセキ、母は名種牡馬シルヴァーデピュティの全妹と血統は筋が通っており、馬格も立派。SS系のライバルが多い社台SSでは厳しくても、新冠での供用で種付け料が低く設定されれば、日高の生産者から重宝がられるはず。種牡馬としても不死鳥のような活躍を期待したい。

2010年09月10日