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大種牡馬キングマンボが引退

 世界的な大種牡馬キングマンボ(牡20歳)が、今季限りで種牡馬生活を引退することが、けい養先のケンタッキー・レーンズエンドファームから発表された。05年から首下部の関節に炎症を発症。今春は1頭だけに種付けを行ったが不受胎で、今年誕生した1頭がラストクロップとなる。

 世界中で100頭近いステークスウイナーを輩出し、日本でもエルコンドルパサー、キングカメハメハなどが活躍。エルコンドルパサーはわずか3シーズンの供用で死亡したが、ヴァーミリアン、ソングオブウインド、アロンダイト、トウカイトリックなど、さまざまなタイプの名馬を輩出した。キングカメハメハはファーストシーズン・リーディングサイアーに輝いたのに続き、2年目の産駒からアパパネが登場。早くもトップ種牡馬の地位を確立している。“ダート短距離”のイメージが強かったミスタープロスペクター系の印象を一新させる父系になりつつある。

 実はこのキングマンボが日本に輸入される話があった。95年に同じミスタープロスペクター産駒のフォーティナイナーがJRAによって導入されたが、直後に米国に残した産駒が大ブレークし、96年は北米リーディングサイアーに輝いた。買い戻し話が殺到し、その中の一つが『キングマンボとの交換トレード』という条件だった。

 一般のシンジケートならば検討の余地があったが、JRA購入馬だっただけに交渉は全く進まなかった。競馬の世界に「たられば」は禁物だが、もし交換されていたら世界の種牡馬地図がどう変化していたのか、とつい想像してしまう。

 もっとも父ミスタープロスペクター自身も輸入話が持ち上がったことがあるだけに、父子そろって何かと日本には縁が深い馬だった。キングマンボ系の日本でのさらなる発展を期待したい。

2010年09月17日