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復調気配の1歳馬&繁殖市場

 ホッカイドウ競馬の現役馬トレーディングセールが上場頭数不足のため中止となり、年内のセリ市はすべて終了した。

 10月21日に終了した1歳馬オータムセールは4日間トータルで上場823頭、売却407頭、売却率49・5%、売却総額11億2315万円、平均価格276万円の結果となった。前年と比較すると売却頭数61頭増、売却率4・7ポイントアップと大きく数字を伸ばした。平均価格こそほぼ横ばいだが、セレクト、セレクション、サマーセールに続いて1歳馬市場は確実に復調していることがうかがえる。

 276万円の平均価格は、最近で最も高かった07年の356万円に比べると80万円低い。『生産者にとって厳しい状況が続いている』と主催者の日高軽種馬農協はみているが、オータムセール取引馬の大半が賞金削減の続く地方競馬でデビューすることを考えれば、取引価格の低下は避けようがない。生産費の中でもっとも負担の大きい種付け料が年々下がっているだけに、地方競馬の状況が好転するまでは生産コスト削減で対抗していくことが可能なはずだ。

 10月27日のジェイエス繁殖牝馬セールも、社台グループから大量の繁殖牝馬が放出されたため大盛況となった。上場頭数は過去最高の190頭で、売却頭数126頭、売却率66・3%、売却総額3億4405万円、平均価格274万円といずれも高い数字を記録した。社台グループの繁殖牝馬はそのブラックタイプに加えて『社台ブランド』が産駒の取引価格に影響を与える。またノースフライトのように放出直後に活躍馬を輩出するケースもあるだけに、会場では日高の生産者の真剣な目が光った。

 馬産地再興のためには市場に活気が戻ることが必須。この勢いが来年も続くか注目される。

2010年11月05日