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貴重な血をつなぐ使命キングスエンブレム

 JCダートはヴァーミリアン(牡8歳、父エルコンドルパサー)とキングスエンブレム(牡5歳、父ウォーエンブレム)の兄弟対決が話題となっている。

 ビワハイジ、エアグルーヴなど名繁殖牝馬がズラリとそろっているノーザンファームだが、この両馬の母スカーレットレディ(牝15歳)ほど安定した成績を残している繁殖牝馬は少ない。産駒は2歳のカーマインを含めて7頭がデビュー。長兄サカラート(牡、父アフリート)とこの2頭の計3頭が重賞勝ち馬となり、スカーレットベル(牝、父エリシオ)と現役のソリタリーキング(牡3歳、父キングカメハメハ)は準オープンに出世。どんな種牡馬を配合しても安定して高い能力を発揮するのだから、生産者にとってこれほどありがたい繁殖牝馬はいない。

 格ではすでにG?9勝を挙げているヴァーミリアンが、G?初挑戦のキングスエンブレムをはるかに上回っているが、馬産地の注目は弟の初G?タイトル奪取に注がれている。

 数少ない産駒の中から秋華賞馬ブラックエンブレムなどきわめて高確率で活躍馬を輩出し続けている父ウォーエンブレムは、生殖能力さえまともだったらサンデーサイレンス級のスーパー種牡馬になっていたかもしれないと思われている。

 08年39頭、09年69頭と交配頭数が増え続けて、種付け障害はこのまま解消されるのかと思われていたが、今年は再び5頭に減少した。この状況では良血繁殖牝馬との交配は難しい。

 それだけにキングスエンブレムがG?を勝てば、ウォーエンブレムの貴重な後継種牡馬候補が誕生することになる。偉大な兄に引導を渡し、父の血を後世に広げていくきっかけをつかめるか、大いに注目される。

2010年12月03日