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日本の馬場改革には長期ビジョンが必要

 久しぶりに外国馬が8頭もそろったジャパンCだったが、最先着は9着のシリュスデゼーグル。これは08年(出走4頭)と並んで外国馬の最低着順となった。

 この10年間で外国馬で馬券に絡んだのは02年1、2着のファルブラヴ、サラファン、05年1着アルカセット、06年3着ウィジャボードの4頭しかいない。今年は確かに日本馬が最強布陣だったが、外国馬、特に欧州馬のレベルは決して低くはなかったはずだ。

 日本馬の海外遠征成績は、レッドディザイアのマクトゥームCR3優勝があったものの、ナカヤマフェスタの凱旋門賞2着、ブエナビスタのドバイシーマC2着は善戦でも関係者のコメントは「世界との差を感じた」というものだった。日本馬の実力がこの10年間で急上昇しているとも思えない。ジャパンCでの日本馬の圧倒的な成績は、高速馬場に要因があると考えるのが自然だ。

 先週のJCダートには、外国馬が1頭も来日しなかった。ひどい不良馬場だった03年のフリートストリートダンサー以外の外国馬は全く勝負にならなかったのだから、『招待』であっても食指が動かないのは当然かもしれない。日本のような“サンド”コースは世界的には特異な存在になっている。

 いろいろな意見がある。「日本は日本の競馬をやればいい」「世界基準に合わせてオールウェザーを導入するべき。芝は欧州のように深くしたほうがいい」。プロライド、タペタなど人工馬場は日々進化しているし、いずれの意見も間違いではないだろうが、その馬場を想定した強い馬づくりを行うためには、生産界は白紙からやり直しが求められることになる。

 JC、JCダートの結果、傾向を受けてJRAがもし芝、ダートの馬場改革を考えているのであれば、10年以上規模の長期ビジョンを生産界に示す必要があるだろう。

2010年12月10日