1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. コラム

重賞特集&次情報はお任せ!
馬三郎タイムズと合わせて使えば威力倍増!
今なら14日間無料で使える!→詳しくはコチラ

コラム

プロも愛用する競馬予想ソフト「競馬新聞 デイリー馬三郎」が今なら14日間無料でお試し頂けます!

無料トライアルに申し込む(購入手続きは不要です)/詳しく見る

ふるさと定期便

世紀の名牝になるレーヴディソール

 またまたとてつもなく強い牝馬が誕生した。無傷の3連勝で阪神JFを制したレーヴディソールはすでに、このレースを制して名牝への道を歩んだ先輩のウオッカ、ブエナビスタ、アパパネ級の評価を得ている。

 2着ホエールキャップとの着差は半馬身だったが、追えばいくらでも突き放せそうな余裕が感じられた。それは独特の前脚を高く跳ね上げる走法による。ディープインパクトは?跳ぶ?と表現されたが、レーヴディソールはまるでスキップするかのように、楽しそうに?跳ねる?。ノーザンFの屋内坂路コースで徹底的に鍛えられて身につけたフォームだった。

 折り合い面は全く心配ないし、直線で手前を替えてもブエナビスタのようにヨレることもない。前走のデイリー杯2歳Sでも4角で大外に振られる不利を克服して牡馬を一蹴している。同時期での充実度では明らかにウオッカ、ブエナビスタを上回っている。

 母レーヴドスカーは仏G?・サンタラリ賞を制してジャパンCにも挑戦した名牝。兄姉のナイアガラ、レーヴダムール、アプレゼンレーヴ、レーヴドリアンはいずれもオープンまで出世。5頭すべてがOP入りを果たす事例は極めて珍しい。血統面でもブエナビスタに見劣っていない。

 レーヴダムール、レーヴドリアンは病気、事故で3歳時に死亡、アプレザンレーヴは屈腱炎で乗馬に転向。父アグネスタキオンも屈腱炎のため3歳で引退、そして早世したことで“虚弱血統”を心配する声もある。だが兄姉たちの悲劇はいずれも原因が違う。兄姉父に比べて小柄な450キロの馬体、抜群の運動神経の良さを考えれば、それほど心配することはなさそうだ。生物学的な根拠はないが、死亡した種牡馬の産駒がその直後からブレークすることが多いように“不運”の後に“幸運”が訪れるケースはよく見られる。

 レーヴディソールが世紀の名牝となって兄姉父の無念を晴らすストーリーが見えてきた。

2010年12月17日