1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. コラム

重賞特集&次情報はお任せ!
馬三郎タイムズと合わせて使えば威力倍増!
今なら14日間無料で使える!→詳しくはコチラ

コラム

プロも愛用する競馬予想ソフト「競馬新聞 デイリー馬三郎」が今なら14日間無料でお試し頂けます!

無料トライアルに申し込む(購入手続きは不要です)/詳しく見る

ふるさと定期便

社台VSノーザンが奇跡の首位争い

 オークスはG?史上初の1着同着、有馬記念では2センチ差決着など、僅差の名勝負が相次いだ10年の競馬界だったが、JRAリーディングブリーダー争いも歴史に残る大激戦だった。最終結果は2年連続で千歳・社台ファームが王者に輝き、収得賞金は82億725万1000円。2位の安平・ノーザンファームは81億8790万8000円で、その差は2000万円弱だった。

 2000万円というと付加賞を含めると準OPほぼ1勝分。有馬記念前まではノーザンファームがリードしていていたものの、社台ファーム生産のヴィクトワールピサが、ノーザンファーム生産のブエナビスタ、トゥザグローリーを微差で退けたことで逆転。阪神12RファイナルS(OP)でノーザンファーム生産の1番人気リルダヴァルが8着敗退した時点で、ようやく社台ファームの王者が確定した。

 社台ファームの勝ち星は393勝、ノーザンファームは353勝。2大牧場が1年間にこれだけ勝ち星を積み上げていながら、最後の1勝まで決着が付かなかったのだから、まさに奇跡のような大激戦だったと言える。だがこの2大牧場の大接戦は初めてのことではなかった。08年は首位ノーザンファームが75億7492万円、2位社台ファームが74億3556万円の1億4000万円差で、やはり最終日までもつれ込んだ。09年も2億6000万円差で最終週での決着だった。

 昨年2月の時点で両牧場の繁殖牝馬は社台ファームが500頭、ノーザンファームが530頭と大差はないが、生産方針や育成施設はかなり違っている。どちらも1年1年独自の工夫を凝らしながらレベルアップを図っている。それでいて毎年僅差というのは、スタッフ間の激しいライバル意識から生まれた結果なのかもしれない。

 今年も開催初日から、1レースも無駄にできない両牧場の激しい争いがスタートする。

2011年01月04日