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佐賀期待の星ウルトラカイザー

 地方競馬ファンが久しぶりに留飲を下げたのが、1月30日小倉のくすのき賞(3歳500万・ダート1700m)。佐賀のウルトラカイザー(牡3歳)が鮮やかな逃げ切り勝ちを決めた。

 まだJRA勢が出そろっていない2歳夏の小倉なら九州の地方競馬所属馬が快走するケースは珍しくはないが、年明けの500万特別となると異例。芝のつわぶき賞こそ18着と大敗したが、ダートはこれで6戦全勝となった。今後どのようなローテーションを取るのかは未定だが、佐賀に残ってダート交流重賞を使っていけば、フリオーソに続く地方競馬の星になる可能性も十分だ。

 その血統もいかにも地方所属らしい渋さがある。父は世紀の名牝ロジータの孫で、ダービーGP、JBCクラシック、川崎記念を制したレギュラーメンバー。母の父は62キロを背負って武蔵野S(当時はOP特別)などを勝った“旧型”ダート王者のダイナレター。パワー勝負には絶対の自信を持つ配合だ。

 レギュラーメンバーは04年から08年まで新冠・優駿スタリオンSで種牡馬生活を送っていたが、09年からは青森・山内牧場へ移動した。日高から青森への移籍は一般的には“都落ち”に映るが、山内牧場は積極的な種牡馬導入で実績を伸ばしている東北有数の牧場。08年には交配10頭まで減少していたレギュラーメンバーも、青森移動後は15頭、13頭と交配頭数が増加。この移動を待っていたかのように、産駒も09年の東京ダービーをサイレントスタメンが、東海ダービーをダイナマイトボディが制するなど活躍が目立ち始めた。

 佐賀競馬は09年度は赤字決算となり厳しい経営状況だが、ウルトラカイザーがJRA勢相手にダートでの連勝を伸ばしていけば、佐賀競馬、そして全国の地方競馬を盛り上げていくはずだ。

2011年02月04日