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あきらめない英雄コスモバルクが現役復帰?

 いま日本に求められているのは「あきらめない」気持だ。1958年にハクチカラが初めての米国遠征を行ってから53年。スピードシンボリ、タケシバオー、シンボリルドルフ、エルコンドルパサー、ディープインパクトら歴代の名馬たちが負けても負けても挑み続けてきたからこそ、ヴィクトワーピサの“世界一”が達成されたのだし、感動も大きかった。

 29日のサッカー震災チャリティマッチでは、遠藤のFK弾、本田・岡崎コンビのW杯再現ゴール、そして最後は44歳三浦知良選手がまるで漫画でも見ているような見事すぎるゴールを決めて観客を熱狂させた。J2でも決して輝きを失わず、いまでもW杯日本代表入りを目指すと公言するキング・カズの座右の銘は「あきらめない」だ。

 北海道の牧場にも1頭の「あきらめない」馬がいる。誰もが昨春引退したと思っていたコスモバルク(牡10歳)だ。新冠・ビッグレッドファームで功労馬としてけい養されていたが、引退の原因となった左後肢の骨折が完治したことで運動を再開。2月から本格的な調教を開始し、デビューを目指す2歳馬に負けない走る気力をみなぎらせている。「さらに鋭気が出てくれば、以前予定していたアイルランドでの現役復帰案も考えていきたい」(岡田繁幸氏)。奇跡の復活を目指す可能性も出てきた。現役復帰、アイルランド移籍となれば多額の経費が掛かりリスクもある。だが岡田氏は「種牡馬入りは難しいし、元気な馬がのんびりと放牧地で過ごすことが幸せだとも思えない。バルクに走る気が出てきたら、思い切り走らせてあげたい。うちの功労馬ですから」と話す。

 高松宮記念では短距離戦での高齢馬不利のデータを覆して8歳馬が優勝。7歳馬が3、4着。10歳は以前ほど「老齢」ではない。現役復帰の成否はともかく、コスモバルクと関係者の「あきらめない」気持ちも、ファンを勇気付けるはずだ。

2011年04月01日