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北海道牧場紀行

竹村浩行

市川牧場編?Part??

 今回紹介するレディフェアリーの07(牡、父ネオユニヴァース、4月6日生まれ)の半兄は、7月29日に小倉競馬場で行われた新馬戦でデビューしたファンドリテンカ(牡2、父アグネスタキオン、西園厩舎)である。
 ファンドリテンカは昨年のセレクトセールに上場され、日本中央競馬会が購買。その後はJRA宮崎育成牧場で調教を積まれ、今年のJRAブリーズアップセールにて水戸富雄氏が2200万円で落札している。
 父アグネスタキオン譲りの好馬体と、近親にG?・NHKマイルCの勝ち馬ツクバシンフォニーやG?・アスコットゴールドCを連覇したYeatsがいる血統背景から、早い時期から注目を集めていた。
 デビュー戦こそ9着に敗れているが、近いうちにこの評価の高さを証明するようなレースを見せてくれることだろう。
 「ファンドリテンカも生まれたころから伸びがあって素晴らしい馬でした。この馬を見て母のレディフェアリーには、サンデーサイレンス系種牡馬が合っていると思えたほどです」とは市川牧場の市川法之さん。
 ちなみにレディフェアリーの産駒には1歳馬(牝)もいるが、こちらの父はスペシャルウィークだという。 実はレディフェアリーは、その血統背景を見込まれて、海外から購入したいというオファーが市川さんの元に届いたという。
 確かにYeatsやツクバシンフォニーの活躍からすればそれもうなずける話だ。 「でも、これだけの馬ですし、なんとか自分たちの牧場からG?級の馬を出してみたいですね。ファンドリテンカもそうですが、牧場にいる1歳馬と、そしてこの当歳馬も十分に期待できると思います」と市川さんはほほ笑む。
 確かに均整が取れていながら、スケールの大きな馬体は、G?級と言っても差し支えない。これからの成長が非常に楽しみになってくる。

2007年09月01日

著者紹介

竹村浩行

竹村浩行

1973年9月19日、神戸市出身。栗東時計班。穴馬券しか買わない破滅型。趣味は釣り(特にバス)、ゴルフ、家庭菜園、そして飲酒。芋焼酎は特に大好物。他社には負けない、レアでおいしい情報を提供していきたい。