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北海道牧場紀行

メジロ牧場編?Part??

 この夏、メジロライアンが生まれ故郷であるメジロ牧場へと帰ってきた。種牡馬としてけい養されていたアロースタッドを離れる際には多くのファンが付き添い、メジロ牧場まで馬運車を追いかけてきた人もいたというのは、さすがスターホースである。
 函館競馬場で行われた展示でも、芝コースを駆け抜ける姿に多くのファンから歓声が飛んでいた。20歳を迎えてもまだまだ元気な姿に誰もが喜び、そしてメジロドーベルやメジロブライトのように、クラシックの舞台をわかせる産駒をもう一度見てみたいと思ったことだろう。
 その期待は、今年メジロ牧場に誕生したこの2頭のメジロライアン産駒に託して良さそうだ。メジロサンドラの07(牡、父メジロライアン、3月6日生まれ)は、バランスに秀でた成長を遂げている。
 また、メジロダーリングの07(牝、父メジロライアン、2月24日生まれ)は、生まれながらにして恵まれた馬体をしており、将来はダイナミックな動きでファンを魅了しそうだ。
 「牡と牝で産み分けてくれたことがうれしいですね。今年は受胎馬がいなかったので、牧場にとってもこの世代が最後となりますが、なんとか活躍馬を出したいという思いがあります」とメジロ牧場の田中秀俊獣医
は話す。
 メジロサンドラは芝の長距離、メジロダーリングは芝の短距離で活躍と全く個性の違う母だが、メジロブライトは天皇賞・春を、そしてメジロドーベルが阪神3歳牝馬Sを優勝と、メジロライアン産駒はさまざまな条件で活躍馬を輩出している。
 そうなると、3年後にはメジロサンドラの07は「メジロブライト2世」、そしてメジロダーリングの07は、「メジロドーベル2世」となっていそうだ。

2007年09月18日