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北海道牧場紀行
下河辺牧場編?Part??
先週、新潟競馬場で行われた、G?・アイビスサマーダッシュを制したのは、下河辺牧場の生産馬であるサンアディユだった。サンアディユの祖母SharayaはG?・ヴェルメイユ賞など4勝。母シェリーザには、サンデーサイレンスやブライアンズタイムといったトップクラスの種牡馬が配合されているように、この牝系への高い期待がうかがえる。
初めての芝レースということもあり、13番人気という低評価だったが、血統面は重賞クラスだっただけにこの結果もうなずける、今後の活躍が楽しみだ。この重賞勝ちで、サンアディユを送り出した下河辺牧場の繁殖レベルの高さが改めて証明されたと言えるだろう。
その下河辺牧場で一、二を争う繁殖牝馬がロンドンブリッジ。この名牝の価値をさらに上げ、将来的にはこの牝系をより発展させていくと期待を寄せられているのが、ロンドンブリッジの07(牝、父アグネスタキオン、4月16日生まれ)である。「これまでの母の産駒は小ぶりでバネが利いた馬という印象があったのですが、この馬は馬格もありながらバネも兼ね備えている、といいところずくめです」と下河辺行雄さん。
ロンドンブリッジ産駒のバネの良さは、オークスを制したダイワエルシエーロ、そして京都金杯、アーリントンCと重賞2勝を挙げたビッグプラネットなどの活躍が証明している。
しかし、2頭とも下河辺さんが話す通りに、決して他馬を威圧するような馬体ではない。となると、現時点で姉や兄以上のスケールを感じさせる、ロンドンブリッジの07の将来性は計り知れないものがある。
「馬体や血統からしても、スピード能力の高さを生かせる桜花賞に出てほしいですね」と下河辺さん。その際にはただ出るだけでなく、十分に本命の評価も与えられていそうだ。
2007年07月22日
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