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北海道牧場紀行

メジロ牧場編?Part??

 メジロ牧場が生産した2歳馬の活躍が目立っている。新馬戦をメジロアリス(牝、萱野厩舎)、メジロシーゴー(牝、伊藤圭厩舎)が勝利。またメジロアースラ(牝、田島厩舎)、メジロガストン(牡、大久保洋厩舎)もすでに勝ち上がるなど、現2歳世代は例年以上に早い時期から競馬に使われ、堅実な成績を残している。
 兄弟でG?を制したメジロマックイーンやメジロデュレンの活躍に代表されるように、これまでのメジロ牧場の生産馬は、古馬になってから大成し、その後は息長く競馬を続けるというイメージがあった。
 しかし、現2歳世代は育成の段階から今まで以上に早い使い出しを意識していたとのことで、来年の春には「メジロ」の冠名馬が何頭もクラシック戦線をにぎわせていそうだ。
 もちろん血統面の見直しもこの活躍の要因で、近年では重厚なスタミナを備える母系に、スピード色の強い種牡馬をかける配合が増えてきた。
 アルゼンチン共和国杯、AJCCと芝の長距離重賞を制したメジロモントレーを祖母に持ちながら、マイル色の強いブラックホークを配合されたメジロアースラも、その一例と言っていいだろう。
 今年、メジロ牧場に生まれたメジロアースラの弟も、長距離系の母系×短距離系の種牡馬の配合である。メジロマルチネスの07(牡、2月12日生まれ)は、G?・高松宮記念を含む重賞3勝を挙げたアドマイヤマックスを父に持つ期待馬だ。
 「筋肉質なところは母父のフォーティナイナーが出ているのかもしれませんが、ほれぼれするような馬ですよね」とメジロ牧場の田中秀俊獣医も絶賛する馬体は、スピード能力の結集とも言えるほど目立っている。
 2歳時からの活躍も期待できそうだが、父アドマイヤマックスが6歳時に高松宮記念を制したことを考えると、古馬となってからの成長力も十分に見込めそうである。

2007年09月22日