北海道牧場紀行

種牡馬展示会?イーストスタッド＆日高ＳＳ編?

　今年の浦河地区の種牡馬展示会は２月25日にイーストスタッド、そして29日には日高スタリオンステーションと日時をずらして行われた。これはそれぞれのスタリオンに話題の新種牡馬がそろっているからだと言える。

　先に行われたイーストスタッドの種牡馬展示会には新種牡馬が５頭登場した。その中にはフェブラリーＳの勝ち馬メイショウボーラー、高松宮記念の勝ち馬オレハマッテルゼの両Ｇ?ホースの元気な姿もあった。

　輸入種牡馬ではStorm Catの産駒で、半兄にＧ?ベルモントＳの勝ちのLemon Drop Kidを持つ良血馬、スタチューオブリバティも導入されている。この展示会の後には02年のＧ?京成杯を制し、皐月賞で２番人気の支持を集めたローマンエンパイアのけい養も決まった。

　昨年は新種牡馬の入厩が１頭だったイーストスタッドだが、今年、一気に６頭もの新種牡馬を導入したことで、浦河地区の生産界を活気づかせた気がする。

　一方の日高スタリオンステーションにも、ウインクリューガー、ノボトゥルーなど浦河地区をより勢いづかせるような新種牡馬４頭が入厩した。

　輸入種牡馬のフォーティナイナーズサンは、現役時にアメリカでＧ?・クレメンスＬハーシュ記念ターフ選手権を優勝している。このレースを含めフォーティナイナーズサンは、芝のレースで５勝を挙げている。父はダート適性の高いフォーティナイナーだが、産駒には芝でのスピードあふれる走りを期待してもよさそうだ。

　日程がずれたことで、両方の展示会に足を運べなかった生産関係者もいたかもしれない。だが、そういう状況になっても新種牡馬をじかに見てほしいという両スタリオンの意欲を評価したいと思った。

2008年03月22日