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北海道牧場紀行
新種牡馬紹介?キングカメハメハ編?
今年の新種牡馬で、最もフレッシュマンサイアーチャンピオンのタイトルに近いと生産界で評判なのが、社台SSでけい養されているキングカメハメハである。
けい養初年度には、当時の国内における最多種付け頭数である245頭の繁殖牝馬を集めた。産駒数だけでも、他の新種牡馬達にかなりのアドバンテージをつけている。加えて母の血統や馬体を見る限り、産駒のレベルも高く「質」「量」ともにそろっていると言える。
その産駒第1号として、生まれながらに注目を集めたのが、下河辺牧場で育成されているエスカニアの06(牝)である。母はチリの2歳チャンピオン。生まれたときからスケールの大きい馬体をしていたが、2年を経た今でもその時の印象は変わっていない。牧場スタッフからも将来の活躍を期待されていた。
キングカメハメハを育成したノーザンファームでは、兄姉にトゥザヴィクトリーやサイレントディールの名前がある、フェアリードールの06(牝)が、良血馬らしい成長を見せている。
また、半姉はトールポピーというアドマイヤサンデーの06(牡)も体の使い方がうまいと、育成スタッフからの評価は高い。
ビッグレッドファーム明和で育成中のクロカミの06(牡)は、スタッフから「いい雰囲気を持った馬」と評価されている。母は古馬になってから重賞を連勝したように成長力のある血統。この馬もひと夏を越せばさらに良くなってきそうだ。
母の兄弟にオースミコスモ、オースミブライトと重賞馬の名前もあるフューチャハッピーの06(牡)は加藤ステーブルで育成中。父譲りの豊かな筋肉が、そのままパワーにつながっているという。
ほかにも数頭の産駒を取材で目にすることができたが、共通しているのは豊富な筋肉量と、なだらかな曲線で成長を遂げているということ。この時期のキングカメハメハ自身が、それほど目立った動きを見せていなかったことを考えると、育成されている産駒たちも、ひと夏を越して急成長する可能性は十分にある。
2008年04月05日
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