世界の馬窓から

偉業達成はならなかったが全米に認知されたカジノドライヴ

　ビッグブラウンの３冠達成なるか！と注目を集めたベルモントＳ。その大一番で２番人気に支持されていたカジノドライヴは、残念ながら直前に左後挫石のために出走を取り消すことになってしまったのだが、１・８倍のビッグブラウンに続く３・５倍という多大な支持を集めていたのだ。ちなみに10倍を切るオッズを示していたのはこの２頭のみで、３冠阻止の最有力候補と見られていた。ただ一部では?過剰人気?という論調もあり、渡米直後はそれほど注目されているということではなかったようだ。

　「走る前は『牝馬にしてあのカーリンに勝ったラグストゥリッチーズの弟で、セリで日本人によって高い値段がついた馬』という程度の認識しかなかった」と（現地スタッフ）。それがピーターパンＳを圧勝したことで、打倒ビッグブラウンの最有力候補という評価をされるまでになった。

　「タイムも優秀だったし、何より勝ち方が良かったからね。さすがはラグストゥリッチーズの弟だと思ったし、昨年のベルモントＳの再現が起こるかもしれないと思ったよ」（現地スタッフ）。

　?30年ぶりの３冠達成?も?兄姉弟によるベルモントＳ３連覇?という偉業達成もならなかったが、ピーターパンＳを勝って３冠阻止の最有力候補となったことで、カジノドライヴは広く認識されたことは間違いない。

2008年06月14日