世界の馬窓から

英ダービー馬の半兄シンコウフォレストは人気種牡馬だった

　シェイク・モハメド殿下の夫人プリンセス・ハヤが所有するニューアプローチ。先週の愛ダービーでは英ダービーに続く連勝が期待されていたが、レース直前に左脚の負傷が見つかり、無念の出走取消となってしまった。

　そのニューアプローチについて、日本では?高松宮記念馬シンコウフォレストの半弟?として知られているが、現地アイルランドでは?人気種牡馬の半弟?と言われている。

　残念ながら、すでにこの世を去ってしまったシンコウフォレストは、日本での競走生活を終えた後、?アイルランドゆかりの血統?ということで生まれ故郷へ種牡馬として買い戻されたのだ。

　「競走成績は日本でしかないが、スピードタイプのグリーンデザート産駒で、母はチャンピオンフィリーのパークイクスプレスという、我々アイルランド人が大好きな血統。しかも種付け料が手ごろだったことで最初から繁殖牝馬が集まった。それに産駒たちはスピードがあって堅実なタイプが多く、活躍したからね。そこからさらに人気に拍車がかかったんだよ。Ｇ?勝ちこそなかったもののＧ?、Ｇ?を勝った馬がたくさん出たからいい種牡馬だったと思うよ」（現地生産者）。

　日本では競走馬としてＧ?タイトルを手に入れたシンコウフォレスト。種牡馬としても、生まれ故郷のアイルランドで?成功?という足跡を残したのである。

2008年07月05日