世界の馬窓から

もともと欧州で評価の高かったウインドインハーヘア血脈

　今年、待望の初年度産駒が生まれたディープインパクトだが、母ウインドインハーヘア以外にも、日本で競走生活を送ったレディブロンドをはじめ、その近親のほとんどは日本にいると言われている。

　「ディープインパクトがデビューして間もないころから、日本からの問い合わせが増え始めたんだ。結局、３代前、あるいは４代前という馬まで日本に行っているはずで、この血統もココット（ファインモーションの母）と同じで、もう欧州には残っていないよ」（現地エージェント）

　ディープの出現によって価値が高まったウインドインハーヘア血脈だが、現地では「そもそも良い血統」という評価を受けていたという。「確かにディープの出現によって値上がりはしたよ。でも、ウインドインハーヘア自身、現役時代は英オークス２着、ヨークシャーオークス３着と活躍した馬であり、兄弟や近親にブラックタイプ（活躍馬）が並ぶ一族で、こちらでも評価が高いんだ。まあ?ディープ効果?といっても、５０００万円だったのがディープの登場で８０００万円になった程度。倍までにはなっていないよ」

　先日開催されたセレクトセールにおいて、外国人バイヤーにも購入されたディープ産駒。その産駒たちが将来、世界においてＧ?を勝ったとき、何倍、いや何十倍もの価値になり、?世界の名血?としてその名を刻むことになるだろう。

2008年08月23日